TVアニメ『ACCA13区監察課』公式サイト

新作OVA『ACCA13区監察課 Regards』完成披露上映会レポート

2020年1月25日、東京・丸の内ピカデリーにて新作OVA『ACCA13区監察課 Regards』の完成披露上映会が開催された。この日が初披露となった新作OVAの上映後、ジーン・オータス役の下野紘さん、ニーノ役の津田健次郎さんがステージに登壇し、満席の会場から大きな拍手が送られた。

 

二人で『ACCA』のイベントに登場するのは、TVシリーズ放送開始前に開催された最速先行上映会以来で約3年ぶりのこと。久しぶりのファンとの対面で、まずは二人から新作への思いが語られた。津田さんは完結した作品で新たな展開を迎えられたことを喜び、ニーノについては「すごい髪が伸びているんですけど!?」と一新されたビジュアルに驚いたことを明かす。一方、新作の内容が気になっていた下野さんは、今回のストーリーを通して「まだやれることがあったんだな」と感じたとのこと。とはいえ、「ただひたすらロッタのことを心配している兄二人の話だった」と、津田さんと笑い合う。ロッタという存在の大きさを実感した下野さんは、ジーンが仕事ではパロットという新人を指導していたことにも触れ、今回は全体を通してシリーズの先の話が描かれており、ジーンがロッタやパロットという若者と向き合う中で彼自身も成長していくのを感じた、と語った。

 

また、今回のアフレコについては、TVシリーズとまったく変わりない(ある意味、成長していない?)和やかな雰囲気だったとのこと。そのなかで下野さんは、パロットを演じた若手声優・小林千晃さんとの共演で自分とジーンを重ね、フレッシュな小林さんを見守るような気持ちだったことを思い返す。

 

そして、印象的だったシーンについて、津田さんはニーノと恩師ヴィントとのシーンを挙げる。ロッタが通う高校の校長でもあるヴィントは、若者の導きとなる言葉を次々と紡ぎ出し、その人間性も含めて津田さんは「あの先生、本当に素敵!」と絶賛。「若者たちに愛がある作品だなと思った」としみじみと語った。下野さんが挙げたのは、ジーンとニーノ、サンドパイパーとの飲み会のシーン。そのやりとりの中でジーンが見せるちょっとした仕草や表情に、慣れ親しんだ3人の関係性が見えて面白かったとのこと。

 

また、ロッタのとあるシーンについて、下野さんと津田さんが感慨深げに「ロッタが遂に…!」と声を揃える一幕も。母親であるシュネーを思い出さずにはいられないエピソードには「グッときちゃう」とのこと。その他にも、ジーンとニーノが語り合いながらビッラの森を歩くシーンなど、彼らのTVシリーズからの変化を思うとより感慨深くなるシーンを次々と挙げた。

 

そうしたトークを通して改めて全体を振り返ると、今回はストーリーだけでなく、映像の色味や光などからも“あたたかさ”を感じたという下野さん。津田さんも観終わったあとにしみじみと「いい作品だな」と感じたと語り、そんな話に耳を傾ける観客たちにも『ACCA』ならではの感動ポイントを静かに噛みしめるような空気が広がっていった。

 

告知コーナーでは、2月14日から開催されるOVAの1週間限定上映会で、入場者プレゼントとしてイラストコースターが配布されることを発表。キャラクターデザイン・久貝典史さんによる描き下ろしのイラストが初公開された。その他にも、2月16日に開催される朗読音楽劇『ACCA13区監察課 Regards』1日限定上映会のお知らせや、3月27日に発売されるBlu-ray&DVDの特典情報、OVAのクリエイターズブック発売など関連情報を紹介。また、再販が決まったグッズ「ジーンのブランケット」は現物が持ち込まれ、下野さんがジーンのように羽織ってみせることに。その羽織り心地を「すごくあったかいです!」とアピールした。

 

最後に写真撮影のあと、改めて二人から会場のファンに向けてメッセージが。津田さんは「ジーン、ニーノとして、こうして登壇できて嬉しかったです。また皆さんと『ACCA』を通してお会いできたらいいなと思います」、下野さんは「まだまだ『ACCA』の世界を僕たち自身も楽しみたいなと思いますので、引き続き応援をよろしくお願いします」と語り、新たな『ACCA』の物語を見守るイベントは締めくくられた。